松山市議会の水資源対策検討特別委員会は4日、初の委員会を開催した。10年に1度規模の渇水が起きると1日4万8000トンの水が不足するとした市の需給予測を複数委員が「過大な見込み」と疑問視。県営黒瀬ダム(愛媛県西条市)からの松山分水を新規水源開発の最優先方策と位置付けた2005年12月の市議会決議の見直しを含め議論する方針を決めた。
 冒頭、理事者が1994年大渇水以降の経緯を説明。梶原時義氏(ネットワーク市民の窓)が「西条市に直接『水を欲しい』と言ったのか」と尋ねると、理事者は「(県と西条、新居浜、松山各市による)4者協議の場ではない」と答えた。
 杉村千栄氏(共産)は恒常的水源ではなく渇水時の一時的な水源確保策を前提に、過去の決議撤回も含めた議論を提言。友近正氏(新風会)も「10年も前に進んでおらず、再度考え直すところから始めるべきだ」と同調した。若江進氏(松山維新の会)は「決議は非常に重い」とした。