松山市出身の漫画家能田達規さん(44)=千葉県在住=がこのほど、愛媛を舞台にした新作「マネーフットボール」の連載を青年誌「週刊漫画TIMES」(芳文社)で始めた。プロスポーツの成績に深く関わる「お金」をテーマに、プロサッカーの現実を描く。「選手の大変さや素晴らしさを表現したい」と語る。
 20年以上プロサッカーを見て、地方の弱小クラブが1部リーグ入りを目指す姿や、選手を支える裏方など、さまざまな角度から描いてきた。新作のテーマには、プロの世界とは切っても切れない「お金」を選んだ。
 1部リーグの強豪チームから、資金の乏しい2部チーム「愛媛イーカッスル」にレンタル移籍中の主人公・梶本洋平(カジ)が、「評価され年俸を上げる」プレーに挑み、ステップアップする姿を描く。
 郷土を舞台にしたのは「外から見ることで分かる愛媛の魅力もある。主人公の気持ちになれるのでは」との思いから。4月下旬発売の同誌巻頭に掲載された第1話では、道後温泉本館や、能田さんが「大好き」な松山城の描写も登場する。