老人ホーム入居権利のトラブル解決名目で約669万円をだまし取られたとして、愛媛県松山市の70代の無職の女性が13日、松山東署に被害届を出した。
署によると、7月上旬、女性方に老人ホームの入居者募集の書類が届き、入居権の譲渡と、封筒の中にある口座番号を教えてほしいと電話で男に頼まれた。女性が伝えた数日後、警察官を名乗る男から、女性の行為は違法で弁護士の指示に従うように言われ、女性は8月3日と6日の2回、段ボールに現金を入れ、市内のコンビニから兵庫県内の住所に宅配便で送った。
弁護士をかたる男は、あらかじめ預金を下ろしておくよう説得し、和解金として裁判官の自宅に送るよう持ち掛けていた。