松前出身大西さん 県美術館で原爆展
貴重な被爆当日の写真などを集めた「平和への発信―広島原爆展」が18~23日、愛媛県松山市堀之内の県美術館南館で開かれる。広島市在住で広島平和記念資料館でピースボランティアを務める松前町出身の小学校教諭大西知子さん(66)が親交のあった元中国新聞カメラマンから譲り受けた写真を展示し、原爆の悲惨さや平和の尊さを伝える。
大西さんは34年前に広島市に移り住み、近所の被爆者らと交流するうちに原爆問題を身近に感じるようになった。教壇に立つ傍ら同資料館で16年間ボランティアを務め、被爆した女性の人生を描いた書籍も出版。広島市長の平和宣言に盛り込む被爆体験談を検討する市懇談会メンバーも担い、「愛媛出身でも、真心を持って人に接することで絆をつくれた」と振り返る。