みんなで祈り、考えよう―。まもなく東日本大震災から4年となるのを前に、愛媛県松山市福角町の堀江小学校で8日、震災の犠牲者を追悼する「第4回メモリアルキャンドル」があり、児童や地域住民ら約200人が約2千個の揺らめく灯を見つめて地域防災への意識を高めた。
 キャンドルを入れた紙コップは、児童のほか近くの内宮中学校の生徒、地元の新成人、消防団員らが、カラフルなペンで思い思いに装飾。「あきらめないで」「幸せが訪れますように」などのメッセージのほか、笑顔で手をつなぐ絵を描いた人もいた。
 暗幕を張った体育館の床に、キャンドルを「未来へ 3・11」の文字と、追悼の思いを込めた折り鶴の形に並べて点灯。震災が起きた午後2時46分に全員で黙とうした。昨年の夏休みに内宮中生徒5人が交流のある宮城県石巻市を訪れた際の写真や映像も紹介し、参加者は被災地に思いをはせた。