来月淡路島で防災学習 新居浜の児童ら
2015年1月に発生から20年の節目を迎える阪神淡路大震災。新居浜青年会議所が8月、被災地の淡路島で子どもたちを対象にした宿泊学習を予定しており、21日に愛媛県新居浜市垣生3丁目のマリンパーク新居浜で参加者31人を対象に事前研修を催した。市内外の小学生が講演や災害備蓄セット作りを通じ、防災の大切さを学んだ。
1995年1月17日、兵庫県南部をマグニチュード7.3の揺れが襲い、死者が6434人に上った。同会議所は近い将来の南海トラフ巨大地震発生が懸念される中、初めて防災意識を高めてもらう宿泊学習を企画した。8月2、3の両日、地震で現れた国指定天然記念物「野島断層」を見学し、被災者と交流する。
事前研修には児童と保護者が参加。講演した岐阜大の村岡治道特定研究補佐員は、地震で家具やテレビが倒れ、部屋中を動き回る映像を流し「家具を固定し耐震補強を」と呼び掛けた。続いて参加者は、自宅の家具や倒れそうな危険な場所を図面に書き込んだ。