西条市は16日、老朽化している愛媛県西条市河之内の市有施設「本谷温泉館」を6月上旬ごろから休館し、大規模改修する方針を明らかにした。12月中旬ごろに営業を再開する予定。
 主な改修は、本館と新館それぞれの男女別浴室を一つにまとめて拡張し、各館の浴室を性別で使い分けるようにするほか、サウナ室を新館に増設▽両館に水風呂を設ける▽本館へのエレベーター設置▽両館のトイレの洋式化―など。2016年度の本谷温泉事業特別会計予算案に総事業費3億1754万円を計上した。
 本谷温泉は飛鳥時代に舒明天皇や斉明天皇が入湯したと伝わる名湯で、道後温泉(松山市)や鈍川温泉(今治市)と並び、伊予の三湯に数えられる。旧東予市が1994年4月に本館をオープンし、2001年4月に新館を増築した。06年4月からは指定管理者制度を導入している。