木製集成材「クロス・ラミネーテッド・ティンバー(CLT)」の利用拡大を目指す愛媛県CLT普及協議会(会長・井関和彦県木材協会長)は29日、松山市空港通5丁目の建設現場で、CLTを一部使用した建築物の構造見学会を開いた。
 CLTは、細長い板を並べ、直交するように重ねて接着した木製パネル。強度が強く、断熱性が高いなどの特長がある。欧州では中高層建築の壁や床材などに幅広く利用されており、日本でも普及に向けた体制整備が進められている。
 公開された建築物は古紙リサイクル会社「カネシロ」の事務所棟で、木造3階建て延べ床面積494平方メートル。2階の床や階段の間仕切り、踊り場、踏み板などに県産スギやヒノキを加工した44立方メートル分のCLTを使用した。