最後だ、大物捕まえろ 今治・城東小児童が立て干し網
2015年3月で閉校する愛媛県今治市の城東小学校(同市東門町4丁目)の児童約200人が27日、市内の蒼社川河口で網の内側で魚を捕る「立て干し網」を楽しんだ。PTAが長年手掛けてきた恒例行事で、子どもたちは同校では最後となる夏休みのイベントを満喫した。
城東小は1956年に開校。ピークの59年には661人が通い、これまで3401人が卒業した。城東小児童は15年度に中心部の今治、美須賀、日吉、城東の4小学校が統合して誕生する吹揚小に通う。
27日は、今治市天保山町6丁目の港大橋下に幅約50メートルの網を張り、タイやハマチ、ヒラメなど約400匹を放流した。厳しい日差しが照りつける中、子どもたちは開始の合図とともに水しぶきを上げながら川に入った。「大物がいたぞ」「あっちに逃げた」などと声を上げ、網を片手に右往左往。逃げ回る魚をやっとの思いで捕まえると、満面の笑みを浮かべて友達と見せ合っていた。