愛媛県内子町内子の伝統的芝居小屋、内子座で3月1日、近くの内子高校の卒業式が開かれる。学校にとっても、内子座にとっても初めての試み。体育館の耐震工事に伴う暫定措置だが、卒業生は最高の晴れ舞台で本物の花道を飾ることができそうだ。
 学校は2014年度当初、体育館の耐震工事との兼ね合いから代替会場を模索。堀川映子校長の「内子座はどうやろか」という提案が「面白いですね」と具体化していき、内子座を管理する町も快諾した。学校は1月、3学期の始業式を内子座で開くなどしてテストを重ねていた。
 卒業式には卒業生118人と在校生、保護者、来賓など計500人以上が出席する見込み。内子座の最大収容人数は約650人だけに、1、2階の桟敷席を全て使って座る。卒業生は、内子座が誇る花道を通って入退場する予定。