春本番となった愛媛県久万高原町の山々で、旬の山菜がみずみずしさを増している。同町大川の農業丹波松清さん(79)方では17日、ゼンマイを天日干しする作業があった。
丹波さんは約30年前から町内の畑でゼンマイを栽培している。毎年この時期、親戚や知人と一緒に摘み取り、天日干しにして保存するという。
快晴の下、丹波さんら5人が、一度ゆでて下準備を済ませていたゼンマイを、むしろの上に次々と並べた。水分を飛ばし、軟らかくするため、地道に何度ももみほぐす。ゼンマイは徐々に乾燥し、黒っぽく変色。もう1日作業すると完全に乾くという。