宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)」に献上する米のお田植え式が13日、愛媛県松山市南高井町の水田であり、早乙女姿の中学生5人が稲の苗を植え付けた。
 新嘗祭は、天皇陛下がその年に全国の穀物を神に供え、五穀豊穣(ほうじょう)を感謝する祭事で、毎年11月23日に行われている。
 県内では、旧12郡が交代で米1升とアワ5合を納めている。今年は旧温泉郡の松山市、東温市が担当で、JA松山市が農事組合法人「ていれぎの郷」代表理事の井門裕昭さん(77)を米の献穀者に選んだ。
 お田植えの儀式では、約5アールの献穀田のうち、しめ縄に囲まれた一角に早乙女がゆっくりと心を込めて稲の苗を植えていった。