全国トップクラスの出荷量を誇るJA西条の「春の七草」が収穫・出荷の最盛期を迎え、愛媛県西条市内の農家やアルバイトの高校生らが作業にいそしんでいる。
 JA西条によると、1985年に「春の七草部会」を立ち上げ、管内の農家13戸が露地とハウス計約14ヘクタールで栽培している。今季は暖冬などの影響で露地物が例年より少し大きめ。品質は全般にいいという。12月31日に収穫を始め、京阪神地区を中心に約103万パックを出荷する見込み。
 農業真木和親さん(61)の同市西田新開の畑・ハウス計約2.2ヘクタールでは、約6万8000パック分の七草を育てる。2日は総勢約130人が収穫した七草を洗ったり、選別してパック詰めしたりと作業に追われた。
 JA西条では7日午前10時から、同市大町のJR伊予西条駅前で先着約300人に七草がゆを無料配布する。(竹下世成)