新銀河48個発見 愛媛大・鳥羽研究員ら国際チーム
愛媛大宇宙進化研究センターの鳥羽儀樹特定研究員(30)を中心とした国際研究チームは26日、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ(HSC)の観測データを基に、活動的なブラックホールがあると考えられる新たな銀河48個を発見し、銀河の明るさや個数密度といった統計的性質を明らかにしたと発表した。鳥羽研究員は「銀河と巨大ブラックホールの謎を解明する大きな手がかりとなる」としている。27日にすばる望遠鏡のウェブサイトに発表する。
研究チームは、成長途上期のブラックホールを見つけるため「DOG」と呼ばれるちりに覆われた銀河に着目。DOGはヒトの目に見える可視光線では極めて暗く赤外線では明るく見える特徴があることから、HSCのデータのほか、米航空宇宙局(NASA)とヨーロッパ南天天文台(ESO)の赤外線観測データを併用して「赤外線が可視光線よりも千倍以上明るい」天体を選びだし、新たに48個のDOGを見つけだすことに成功した。