新年の食卓を彩るかまぼこや太巻きなどの練り物作りが、愛媛県八幡浜市で最盛期を迎えている。市内の工場は作業員を増やして増産態勢に入っており、蒸し器を通したぷりぷりの製品が次々と出来上がっている。
 港町・八幡浜市は、エソなどの雑魚が多く水揚げされるため練り物作りが盛ん。製造大手の八水蒲鉾(同市保内町川之石)では、12月初旬から150人態勢で製造にあたり、紅白かまぼこや松竹梅、鹿(か)の子柄など正月用の商品を多く取り扱っている。
 この時期は、通常1日2万~3万個製造する定番のかまぼこも3~4倍の数を作るという。