新居浜市に経産大臣賞 別子銅山活用を評価
愛媛県新居浜市は29日、別子銅山産業遺産を活用した観光活性化の取り組みが、「第9回産業観光まちづくり大賞」(日本観光振興協会など主催)の最高賞の一つ経済産業大臣賞に選ばれたと発表した。同大賞の入賞は県内では初めて。
大賞は、産業遺産や現役の工房や工場などを活用する「産業観光」で地域活性化に取り組む自治体や民間団体を顕彰しようと、2007年度に創設。毎年コンテスト形式で実施し、本年度は全国11団体の応募があり、学識経験者や経産省職員らでつくる委員会が審査した。
新居浜市は1991年に別子銅山の施設跡を利用した観光施設「マイントピア別子」(同市立川町)を開設。縮小復元した鉱山鉄道や観光坑道、砂金採り体験など親しみやすいようにテーマパーク化して情報発信を続けている点や、全国に先駆けて近代化産業遺産活用に取り組んできたことなどが高く評価され、金賞、観光庁長官賞と同格の受賞となった。