愛媛大構内の文京遺跡で見つかった、食に関する遺物を取り上げた調査成果速報展「文京遺跡の解明3 食の記憶―1500~2000年前の食生活」が、松山市文京町の愛媛大ミュージアムで開かれている。31日まで(火曜休館)、無料。
文京遺跡は、弥生時代中ごろから古墳時代にかけての集落遺跡で、煮炊きに使った土器の甕(かめ)が大量に出土。1995年の12次調査で見つかった容量9リットルの特大型の甕の内側には、穀類を炊いた際の水面の跡が残っていた。水面のラインは水平ではなく斜めになっており、外面についたすすにも片寄りがあることから、土の台や石などに立てかけ、斜めになった状態で煮炊きしたことが明らかになった。