敬老会で住民劇団がオリジナル「水戸黄門」
宇和海に面した愛媛県八幡浜市合田の合田公民館で敬老の日を前に20日、敬老会行事があった。地元住民でつくる「劇団あんず」(西川久美子座長、14人)がオリジナル脚本の時代劇「水戸黄門」を上演し、約60人が参加した会場を笑いに包んだ。
劇団名は、かつて地域で盛んに作られていたアンズにちなみ、メンバーは敬老会の子ども世代に当たる40~50代。地域の少子高齢化が進む中、ミカン栽培や魚の養殖で町を支える高齢者に笑って楽しめる機会をと、ミカン農家の西川さん(53)が2012年、敬老会に合わせて結成した。
演目の内容は、地区の多くの高齢者が好きだという水戸黄門をベースに、8月からの週1回の練習中にアイデアを出して決めた。劇では、魚店の移動販売やダンスクラブ開催を告げるマイク放送など、地区の住民にしか分からない「地元ネタ」をちりばめ、会場の笑いを誘った。