救急搬送時の安全確認を 西予で消防署員30人研修 安全への心構えを再確認
10月に入り愛媛県内で救急搬送中の救急車による事故が2件発生したのを受け、西予署は17日、西予市宇和町卯之町2丁目の市消防本部で交通安全研修を開いた。消防署員約30人が、優先的な運転を必要最低限度にとどめるなどの心構えを再確認した。
研修は毎年行っており、今回も西予署員らが講師役を務めた。署の梶原啓史交通課長が先日の2件の事故を含め「大半が交差点での出合い頭。音楽を聴いていてサイレンが聞こえず、赤色灯にも気付いていないぐらいの認識で運転してほしい」と呼び掛けた。
運転中は補助者が声を出して安全確認することや、サイレンを聞いて飛び出してくる見物人に注意することも強調していた。
運転シミュレーターを使った危険予測や、反射神経の計測もあった。兵頭卓也消防士長は「日ごろから十分気を付けているが、ひやり、はっとする場面はある。ドライバーにも周囲の状況に気を配ってもらえれば」と気を引き締めていた。