海外の大規模災害被災地で救助活動に当たる国際消防救助隊(IRT)の初めての四国地区合同訓練が17日、愛媛県松山市で始まった。2日間の日程で4県のIRT登録隊員や指導員ら約60人が連携を深めながら、的確な救助活動技術を身に付ける。
 IRTは全国の77消防本部から選抜された599人で構成し、県内では松山市消防局の6人が登録。地震などの被災国に派遣され、救助活動などを担う。
 17日は同市三津3丁目の西消防署で、被災状況の確認手法などを学んだ。被災現場に見立てた訓練場で、建物の倒壊状況や、大型の車両と資機材を活用できる余地などを確認。いかに素早く広範囲から情報収集するかを念頭に「男性ですか」「1人ですか」などと生存者に声を掛け、状況を聞き取った。