改造EVトラック試作完成 愛媛県など開発
愛媛県の電気自動車(EV)開発プロジェクトで、既存トラックを電動化した改造EVトラックの試作車が16日までに完成した。今後は実証運行試験を進めるため、改造を手掛けた自動車整備の三共オートサービス(四国中央市)が同日、県庁で日本郵政グループの日本郵便輸送(東京)に車両を引き渡した。
EV化による新産業創出とクリーンエネルギーの普及を目的に、県や関連企業などが2013年9月から連携し開発を進めてきた。
試作車は、日本郵便輸送が無償提供した中古の4トントラックを改造。エンジンを最大出力220キロワットの電気モーターに置き換え、リチウム電池も搭載した。1回の充電で100キロ走行できる。改造費は1200万円。
運行試験は、日本郵便輸送四国支社(松山市)が3月中旬以降、実際の走行ルートで走行距離や実用性を検証。改良を加えて16年度にトラック10~20台をEV化し、17年度の市場参入を目指す。