採れたて揚げたての山菜をどうぞ-。山あいの愛媛県西条市大保木(おおふき)地区で住民らが集めたタケノコなどを味わう「山菜まつり」が19日、石鎚ふれあいの里(中奥)であった。
 イベントは毎年開かれ25回目。昨年まで主催してきた住民団体「大保木をよくする会」が解散したため、今年は、ふれあいの里が開いた。16日から住民らが地元の山で、タラノメやユキノシタなど4種類の山菜を約600人分準備した。
 200円の天ぷら食べ放題には、親子連れなどが箸と皿を手に目を輝かせた。甘くてジューシーなタケノコの天ぷらを食べた来場者は「こんな味がするなんて」と驚いていた。人気のしし鍋は午前中に売り切れ、山菜ご飯は炊けるたびに長蛇の列ができ、普段は高齢者ばかりの過疎が進む地区も、大いににぎわった。