愛知朝鮮中高級校、西条でサッカー合宿・交流
愛知朝鮮中高級学校(愛知県豊明市)の高級部サッカー部が17~22日に愛媛県西条市で合宿し、期間中の21日に同市楠の河北会館で、市内の小中高校生らとの初めての意見交換会と親睦会に臨んだ。部員らは将来の夢や朝鮮学校についての質問に率直に答え、相互に理解を深めた。
サッカー部は陳錫哲監督(32)の朝鮮大学校(東京)時代の同級生が西条出身だったことが縁で、2006年からほぼ毎年市内で合宿。今年は1~3年生ら27人が、練習試合や中学生との交流試合などを行い、ラジオ体操にも参加した。意見交換会は河北会館の瀬尾孝館長(61)らが在日韓国人・朝鮮人の人柄や生活、朝鮮学校の実情などを地域の子どもらに知ってもらおうと企画した。
21日は児童生徒や教諭ら計約30人が「朝鮮学校にはどんな部活があるの」「西条市の第一印象は」などと熱心に質問。「将来の夢」について、部員たちは「朝鮮大学校に進み、教員になって未来の子どもたちのために民族教育を守っていきたい」「在日の人たちが見て元気になるようなプロサッカー選手を目指している」と目を輝かせた。