愛知の博物館と協定再締結 松山市
明治期を舞台にした小説「坂の上の雲」を軸にまちづくりを進める愛媛県松山市と、明治期の建築物などを保存展示する愛知県犬山市の博物館明治村は29日、プロモーションへの支援・協力などを盛り込んだ明治体感パートナー協定を締結した。
松山市によると、小説が原作のNHKドラマのロケが明治村でも実施されたのを機に市が呼び掛け、2011年に協定を締結。期間は今年3月末までだったが、夏目漱石の没後100年(16年)、愛媛国体、漱石と正岡子規の生誕150年(17年)、明治維新から150年(18年)などの節目が続くことから新たに結び直した。
坂の上の雲ミュージアム(松山市一番町3丁目)で29日にあったセレモニーで野志克仁市長は「国内外に明治の輝きや日本の魅力を発信することを約束する」とあいさつ。明治村の中川武館長は「明治の精神を現在のまちに生かそうと実践に取り組む松山市との協力は、日本の伝統を大切にしてこれからの日本を考える上で重要」とした。