目指せ未来のなでしこジャパン―。愛媛県新居浜市拠点の中学生のサッカーチーム「愛媛FC新居浜ジュニアユース」で初の女子メンバーが活躍している。新居浜西中学校1年の五十嵐慧(けい)さん(13)と西条東中学校1年の菅野瑞(みずき)さん(13)で、2014年12月には女子の日本代表候補生の強化合宿メンバーにも選ばれるなど、めきめき頭角を現している。
 五十嵐さんは9歳、菅野さんは5歳でサッカーを始めた。2人は新居浜市と西条市の2チームに所属し、一緒に汗を流してきた「無二の親友」だ。
 2人は男子の中で実力を試したいと小学6年生のとき、プロチーム愛媛FCの下部組織で、東予地区のトップレベルの男子が集まる新居浜ジュニアユースの門をたたいた。倍率約2倍の試験に持ち前の技を発揮して見事合格、14年4月入団した。同ユースで中1、2年生を担当する辻田純コーチ(25)は「五十嵐さんは正確なボールコントロール、菅野さんは気持ちの強さが武器」と話す。
 「夢はなでしこジャパンに入ってワールドカップを戦うこと」と口をそろえる2人。辻田コーチは「努力を続けてチーム内でのポジション争いに勝ち残れば、愛媛FCレディースや代表入りが自然と見えてくるはずだ」と期待を寄せている。