サッカーJリーグ2部(J2)の愛媛FCは16日、松山市で記者会見を開き、2014年10月に退社した元経理担当者が、決算を黒字化させるために12年度と13年度の決算で不適切な会計処理を行っていたと発表した。
 会見には亀井文雄社長と佐伯真道副社長が出席。亀井社長は不正が判明した経緯や修正後の決算額などを説明した。12年度の営業損益は51万7000円の黒字が3362万3000円の赤字に、13年度は153万7000円の黒字が5984万2000円の赤字になった。14年度は431万円の黒字となる見込み。
 元経理担当者は1人で経理業務をしていた。不正経理はミスではなく故意だったとし、未収入金を計上することで売り上げを操作していた。元経理担当者は14年10月に自主退社した。
 今後、第三者委員会が調査し、報告を待って亀井社長と佐伯副社長の処分を決定する見通し。