愛媛FCは今季、衛星利用測位システム(GPS)センサーを使用し選手の移動距離などのデータを収集する「トラッキング(軌跡)システム」を試験的に導入。練習試合などのデータを日常の練習にフィードバックしている。
 同システムは、GPSセンサーを選手の体に取り付けるだけで移動距離や速度、位置情報に加え、スプリント(短距離のダッシュ)など速度別の走行回数も細かく計測できる。各選手のデータは、GPSをパソコンにつなげば即座に数値がグラフ化される。
 さらにデータを試合の映像とリンクさせることで、より実戦に即した分析が可能になる。
 愛媛FCは、試合後のミーティングで前後半ごとの距離やスプリント数を選手らに伝えている。津川武久フィジカルコーチは「具体的な数値が示されることで、試合で走れなかった原因は何かと選手たちが自主的に考えるようになった」と効果を話す。