第88回選抜高校野球大会(20日から・甲子園)に出場する明徳義塾(高知)のベンチメンバーに、愛媛出身選手が3人いる。主将の山本龍希捕手(17)、エースの中野恭聖投手(17)、大北海斗三塁手(17)=いずれも2年。甲子園常連校で欠かせない存在となった3選手は、憧れの舞台での活躍を心待ちにしている。
 3人とも少年硬式野球チーム「えひめ西リトルシニア」出身。明徳義塾はチーム指導者の出身校だったこともあり、愛媛を離れて同校に進み、甲子園を目指した。
 厳しい練習や慣れない寮生活に「最初はホームシックにもなった」(山本)という3人。だが、お互いの存在を心の支えに励まし合ってきた。中野は1年秋から主力投手として活躍。大北は昨夏の甲子園出場時には背番号「12」をつけ、ベンチに入った。新チームとなって昨秋の県大会から山本は100人を超える部員をまとめる立場となった。
 三瓶高出身の馬淵史郎監督(60)は「自分と同じ愛媛出身の3人はよく頑張っている」と活躍を期待する。