愛媛県パン協同組合(加盟16社)は19日、収穫量全国一を誇る県産裸麦を原料に使用したパンを商品化したと発表した。「ひめの麦畑」のブランド名とロゴマークも作成し、新たな愛媛の特産品として売り出していく。
 組合によると、裸麦粉を使ったパンは豊富な食物繊維ともちもちとした食感が特徴で、2015年度から専門家を招き商品化に向け研究を進めていた。
 県産裸麦粉を80%以上使用し、商品名の一部に「ひめ」を付けるなどのブランド規定を策定。試食会を通じ組合の承認を得るなど品質と味の基準を順守する。現在、会員6社が考案したメロンパンやクロワッサンなど計13種類が認定済みで、今後販売を予定している。
 県庁で会見に臨んだ篠崎清栄理事長は「裸麦で作ったパンのおいしさを多くの人に知ってほしい。県内の農家にも貢献できる」とアピールした。
 20日にはいよてつ高島屋(松山市)で開く県パングランプリで商品のお披露目や試食会がある。