愛媛県開発のイチゴ「紅(あか)い雫(しずく)」のPRイベント(えひめ愛フード推進機構、愛媛新聞グループ主催)が23日、松山市湊町5丁目のいよてつ高島屋であり、公募の女性ら約120人が新品種の実と、材料にした洋菓子を味わった。
 紅い雫は「あまおとめ」と「紅ほっぺ」の交配で生まれ、2014年に品種登録出願。色づきが良く、甘さと酸味を兼ね備え、クリスマスの最需要期に多く収穫できる特長があるとされる。
 イベントには開発した県農林水産研究所の松沢光主任研究員と、東京などで菓子店を展開しているパティシエ鎧塚俊彦さんが参加。松沢さんは毎年5千~1万株を栽培して10年がかりで選抜した苦労を語り、鎧塚さんは「愛媛はあまおとめの出現でブランド力を上げた。イチゴはパティシエにとって一番大切な素材。今後が楽しみ」と期待した。