県産農産物を使った新しい菓子を公募した「えひめスイーツコンテスト2016」の最終審査と表彰式が21日、愛媛県松山市道後湯之町の大和屋本店であった。プロ部門・生菓子の部で愛媛調理製菓専門学校(松山市)講師宮田正史さん(47)の「Sourire(スリール)―愛媛から笑顔を」、同・ギフト菓子の部で同校技術・商品開発係長藤田敏子さん(44)の「みかんのKOEDA」がそれぞれグランプリ(GP)に選ばれた。
 一般部門・生菓子の部金賞は同校1年島本大史さん(26)の「Gentil~栗の思いやり」、同・ギフト菓子の部金賞は河原パティシエ・医療・観光専門学校(松山市)1年森田智也さん(18)の「ショコラトロン」に決まった。
 応募数はプロが生菓子35ギフト19、一般が生菓子107ギフト25の計186点。21日は書類審査を通過した30作品を、県外の人気シェフや一般審査員らが試食し味や見た目、新しさなどを評価した。
 プロ部門はかんきつを含む2種以上の県産農産物の使用が条件。「スリール―」は清見タンゴールやユズを使い、ドーム型にオレンジ色の模様が人を笑顔にする作品。「みかんの―」は河内晩柑(ばんかん)ピールなどが付いたスティック状の菓子。
 藤田さんは「前回まで2度準グランプリで悔しい思いをした。今年はシンプルにおいしいものを作った」と喜びを語った。
 コンテストは県産農産物の消費拡大につなげようと、えひめ愛フード推進機構と愛媛新聞グループが開催し8回目。受賞作の販売が、プロ部門は28~31日にいよてつ高島屋(松山市)で、一般部門は専門学校生の作品を中心に11月3~6日にエミフルMASAKI(松前町)で行われる。
 他の入賞者は次の皆さん。
 【プロ・生菓子】準グランプリ 長野唯(パティスリー グランメール)▽審査員特別賞 菅泰雄(母恵夢本舗)近藤沙紀(ハタダ)▽奨励賞 ENGELHARDT HEINZ ULRICH、杉沢多美子(河原パティシエ・医療・観光専門学校)佐野幸人(patisserie yukito)八木梓(河原パティシエ・医療・観光専門学校)【同・ギフト】準グランプリ 大石耕太郎(パティスリー ル・ソレイユ)▽審査員特別賞 渡部寛之(スイス菓子 アルム)浦中保生(ハタダ)▽奨励賞 宮城朋子(愛媛調理製菓専門学校)田中義将(同)森祐子(河原パティシエ・医療・観光専門学校)【一般・生菓子】銀賞 山本海輝(河原パティシエ・医療・観光専門学校)▽伊予銀行賞 三好風花(愛媛調理製菓専門学校)▽愛媛飼料産業賞 武井友祐(河原パティシエ・医療・観光専門学校)▽愛媛信用金庫賞 岡本留依(同)▽JAえひめフレッシュフーズ賞 徳永美咲(同)▽JAバンクえひめ賞 津田葉瑠果(同)▽日本航空賞 西上はな恵(愛媛調理製菓専門学校)▽フジ賞 田所凜太郎(同)▽松山大学賞 中平香菜子(同)【同・ギフト】銀賞 瀬分美奏(愛媛調理製菓専門学校)▽いよてつ高島屋賞 永井綾美(今治市)▽愛媛銀行賞 広沢樹(愛媛調理製菓専門学校)▽伯方塩業賞 鈴木杏理(同)▽松山三越賞 蔵本万里奈(同)