愛媛県の愛南町と宇和島市の境界付近の尾根で風力発電事業を計画している電源開発(Jパワー、東京)は22日、同町僧都の僧都ふれあい交流館で住民説明会を開いた。同社担当者ら9人が出席し事業概要や環境影響評価の方法を説明した。
 同社によると、事業予定地は同町北部の観音岳から東に延びる尾根沿いで、風車の設置数は2000キロワット級20基▽2300キロワット級17基▽3400キロワット級12基―の3案で検討。観音岳周辺では同社の別の風力発電施設が稼働しているほか、他2社が建設や計画を進めており、複合的な環境影響を考慮し、判断するとした。
 住民からは、風車が乱立することで騒音や低周波音の影響が増幅されるのではとの不安の声や、被害が出た際の対応策を明示するよう要望があった。また、同社が、町役場や宇和島市津島支所など4カ所とホームページで9月10日まで縦覧している環境影響評価方法書を印刷不可としている点について、改善を求める意見も出た。