愛媛県の愛南町と宇和島市、高知県宿毛市にまたがる篠山(1065メートル)に自生し、近年花芽が少ない状態が続くアケボノツツジの保全策を話し合う環境省の「篠山アケボノツツジ保全管理方針検討会」(松井宏光座長)が3日、愛南町一本松の一本松保健センターであった。2015年度にまとめる保全管理方針書に、「入らずの森」と呼ばれている自生地への立ち入り制限を盛り込む方針を決めた。範囲や期間は今後決める。
入らずの森は山頂から南西の尾根沿いにあり、開花時期には登頂後に訪れる人が多い。ただ、登山者の踏圧が母樹に悪影響を与えているとみられるほか、8月の調査では遊歩道などで1年目の若い芽が多く見つかっている。