愛南で風力発電起工 東西2.3キロ、風車8基
シグマパワージャネックス(福岡市、石井八弥社長)は27日、愛媛県愛南町の観音岳南部の尾根沿いに建設する風力発電所「僧都ウインドシステム」の工事に着手した。2018年3月末の運転開始を目指す。
発電所は東西約2.3キロにわたり風車8基を設置し、出力は計1万6千キロワット。年間発電量は約3900万キロワットを見込んでおり、全量を四国電力に売電する。27日に町内で起工式があり、関係者ら約45人が出席した。
事業をめぐっては住民から騒音や低周波音の健康被害、森林伐採による環境破壊を懸念する声が出ている。石井社長は愛媛新聞の取材に「不安視する事態が起きないよう最善を尽くす。事業が原因で問題が起きれば対処したい」と述べた。