恒例「梅まつり」、見頃は来月中旬 砥部・七折地区
愛媛県砥部町七折・大角蔵地区の山一面に広がる梅園約40ヘクタールで赤や白など約30種1万6千本が開花を始め、来園者を和ませている。20日~3月10日には地元の23農家でつくる「ななおれ梅組合」が恒例の「七折梅まつり」を開催。「花の咲き具合によって延長する可能性もある。多くの人に楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
組合によると、まつりは1991年から毎年開催。例年は早咲き品種が2月中旬から咲き始めるが、今年は寒さの影響で開花が1週間ほど遅く、最も早咲きの「八重唐梅」が二~三分咲き。今後、ピンクの八重の花をつける「月世界」や遅咲きの「七折小梅」などが順次開花し、園全体としては2月末~3月中旬が見頃だという。
まつり初日の20日は好天に恵まれ、家族連れや高齢者らが「きれい」「この辺はまだやね」などと談笑しながら園内を散策。松山市から家族3人で訪れた徳本千冬さん(68)は「ここに来ると春が来たなと感じるが、今年はまだこれから。3月に入ってからまた来たい」と話していた。
まつり期間中、会場の売店では梅干しや梅酒、梅ジャムなどを販売。毎週土、日曜日に梅の種飛ばし大会を開催する。問い合わせは組合=電話089(962)3064。