強風で2人けが、交通機関乱れる 台風19号
大型の台風19号は13日午前11時ごろ、愛媛県内全域を暴風域に巻き込みながら進み、新居浜市では午後3時4分、最大瞬間風速24.1㍍を観測した。強風にあおられ、久万高原町露峰の女性(88)が自宅敷地内を移動中に転倒し、太ももの骨を折るけがをしたほか、伊方町の男性(71)が集落道の階段を踏み外して軽いけが。
県災害警戒本部の午後5時現在のまとめでは、12市町の計162世帯209人が自主避難を続けている。今治市の海岸沿いの10世帯27人に出ていた避難勧告は解除された。
四国電力によると、新居浜、伊予、松山、内子など6市町で計1983戸が一時停電したが、午後7時までに復旧した。
交通機関は運休・欠航が相次いだ。JR四国によると、予讃線は午前から上下線で運転を見合わせていたが、午後7時44分、松山―伊予市間で再開。線路点検で安全確認でき次第、順次運転を再開する。予土線は午後8時14分、宇和島―江川崎間で運転を再開した。
松山自動車道は午後2時45分、土居インターチェンジ(IC)-いよ小松ICの上下線が通行止め。
松山空港発着便では、全日空や日本航空など国内線30便と、松山―上海間2便が欠航した。
松山地方気象台は午後5時58分、県内に暴風波浪警報、東予に大雨警報を出し、暴風やうねりを伴った高波、土砂災害に引き続き警戒するよう呼び掛けている。