神戸税関松山税関支署は18、19の両日、終戦後に海外引き揚げ者から預かった銀行券や証券などを愛媛県松山市海岸通の松山港湾合同庁舎で一般公開した。来場者は職員の解説を聞きながら当時の通貨などに見入っていた。
一般公開は2005年8月以来で、戦後70年の節目に合わせ実施。引き揚げ者が1953年8月末までに神戸港や広島県の呉港などに上陸した際、持ち込み制限のため税関などに預けた旧日本銀行券や国債など35種類1891点を展示した。
松山市朝美2丁目の無職の男性(75)は「家族に見せようと写真も撮った。朝鮮や台湾で使われていた紙幣などから当時の時代背景が垣間見え、印象的だった」と語った。