鹿野川ダム(愛媛県大洲市肱川町山鳥坂)の洪水調節能力を高めるため、ダム側部に長さ457メートルの放流用「洪水吐(ばき)トンネル」を建設する改造工事で、国土交通省山鳥坂ダム工事事務所は3日、トンネルに直径11.5メートルの放流管を搬入する作業を公開した。
放流管は長さ3メートルの輪切り状の部品を連結させ、計90メートル。内側がステンレス製で外側が鉄製。トンネルの土の厚みが薄い部分を補強する役割があり、出口部に挿入する。
3日は、長さ3メートルの部品を五つ組み合わせた15メートル、重さ約150トンの部品をトンネルに搬入。作業員が油圧ジャッキを使い慎重に作業を進めた。