廃家電から貴金属 松山で小中高生実験
パソコンや携帯電話に使われている金や銀などの貴金属を回収し、リサイクルする方法を学ぶ実験講座が25日、愛媛県松山市文京町の愛媛大であり、市内の小中高校生16人が廃棄された家電製品に眠る資源を有効に活用する大切さを学んだ。
愛媛大が講座を開き、田中貴金属工業湘南工場(神奈川県平塚市)の奥田晃彦工場長(54)らが指導した。
16人はパソコンのチップや基板に含まれる金や銀の特性などを学んだ後、廃家電から金銀を回収するモデル実験に挑んだ。メッキ廃液や基板の代わりに塩化金酸溶液や硝酸銀溶液などを用い、さまざまな溶液などを加えて金や銀を取り出した。愛媛大生らに教わりながら真剣な表情で実験道具を扱い、ビーカーの溶液の色が変化すると驚きの声を上げていた。