石鎚国定公園指定60周年の石鎚山(1982メートル)で9日、中腹の成就社から頂上までの登山道約3.6キロを市民らの願いがこもったエコテープの鎖で結ぶイベントがあり、厳しい日差しが照りつける中、約130人が山への感謝や夢などをつづった思いをつないだ。
 石鎚を身近に感じ、ふるさとの山として誇りや愛着を持ってもらおうと、石鎚山開山1330年実行委員会(委員長・十亀博行石鎚神社権宮司)が初めて開いた。6、7月に西条市内の全小中学生など約1万人が、土に返る環境に優しいエコテープに「台風から守ってくれてありがとう」「今年こそ親子で登頂」などのメッセージを書いていた。
 9日朝は、成就社で出発式を開催。参加者は、ほら貝の演奏や「エイエイオー」の掛け声で気合を入れ8班に分かれて山頂に向かい、木の枝などでちぎれないように慎重にテープを渡していった。頂上でのセレモニーでは、中村時広知事や周辺の自治体首長ら約200人が成功を祝った。