宝を守れ、ダイバー出動―。沖合に色とりどりのサンゴが群生する愛媛県愛南町で31日、サンゴを食い荒らす巻き貝シロレイシガイダマシ類とオニヒトデの駆除作業が始まった。
 作業は町や県でつくる宇和海海中資源保護対策協議会が1991年から毎年実施。鹿島や横島、当木島周辺の10カ所が対象で、9月上旬まで計10回、延べ75人のダイバーが参加する。
 初日は町内のダイバー7人が、水深5メートル程度の海底に卓状サンゴが密集する鹿島北側のポイントで作業。サンゴの表面を一つ一つ丁寧に見て回り、大きさ0.5~4センチの巻き貝をピンセットで手際よく取り除いた。1時間20分の潜水で巻き貝1800個、直径25センチの小型オニヒトデ2匹を駆除した。