島四国お接待活気 今治・大島で遍路巡礼始まる
愛媛県今治市の大島(吉海町、宮窪町)で18日、島内八十八カ所を巡る島四国が3日間の日程で始まった。早朝から、島を行き交うお遍路さんと接待をする住民の活気があふれ、大島は「弘法大師のおかげ」を信じる信仰の島となった。
島四国は1807(文化4)年に地元の医師や修験者らが開創した。遍路は63キロの道のりを巡礼し、各所で住民が接待する。
「弘法大師は雨を連れてくる」と言われるほど島四国は例年、雨にたたられるが、18日は晴天に恵まれた。
70番札所、車南庵(吉海町幸新田)の接待所では、地元商工会女性部が自分たちで採ったタケノコとヨモギで天ぷらを作り、泊地区の住民はそうめんや甘酒などを用意。「気を付けてお参りなさい」と手渡し、お遍路さんは「ありがとう」と受け取っていた。