四国西南地域の遍路道を歩くイベント「トレッキング・ザ・空海あいなん」が14日、2日間の日程で始まり、初日は約100人が地元住民のお接待を受け、高知県宿毛市と愛媛県愛南町をまたぐ難所松尾峠(標高310メートル)などを踏破した。
 実行委員会や愛南町が毎年開いており18回目。14日は宿毛市から愛南町御荘平城の四国霊場40番札所観自在寺までの3コース(10キロ、11.5キロ、21.5キロ)で実施した。
 参加者は午前9時半ごろ宿毛球場を出発。霧が立ちこめる険しい峠道を、つえをつきながら慎重に進んだ。途中から雨が降りだすあいにくの天気となったが、道中に設けられた接待所では地元の小中学生らがサツマイモや豚汁、お茶などを提供し、参加者の冷え切った体を温めた。