野球独立リーグのルートインBCリーグに来季参入する福島ホープスの初代監督への就任が決まったヤクルト岩村明憲内野手(35)=愛媛・宇和島東高出=が28日、福島県庁内で会見した。「監督として地域の皆さんに認めてもらえ、笑顔になれる野球をしたい。選手としても笑顔を届けられるよう精いっぱいプレーをしたい」と意欲を述べ、東日本大震災から「進化」(岩村)しようとする福島の力になる決意を力強く語った。
 ヤクルトの来季構想から外れた岩村は現役続行を希望。同級生で元巨人の小野剛・福島ゼネラルマネジャー(36)が10月下旬に選手兼任監督就任を打診し、岩村は「数日前」に決断したという。
 会見に岩村はチームカラーの赤に合わせたネクタイを締め登場。監督について「若い選手をNPB(日本野球機構)に押し上げることが監督の仕事。チャンスを多く与えるのが使命だ」とした。日米のプロ野球の一線で活躍した経験を踏まえ「自分の背中で引っ張っていけるように自分もしっかりした練習を積み重ねたい」と、現役への強いこだわりも見せた。