愛媛県松山市道後地区で画家の山口晃さん(47)が手掛ける道後アート2016「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」で29日、ホテルの客室を泊まれるアート作品に仕立てた「ホテルホリゾンタル」と「レストランギャラリー」が公開された。2018年1月14日まで。
 ホリゾンタルでは、ホテル椿館(道後鷺谷町)の1室をプロデュース。12畳の和室をふすま21枚で囲み、道後をイメージした絵を墨で描いた。「白鷺伝説」にちなみ、サギが湯に漬かったり列車に乗ったりしている様子を描写し、坊っちゃんやマドンナも登場している。
 二間続きの和室には、山口さんが「あえて安価な物でしつらえたい」という思いで制作した波板の戸棚や鏡で円形に見えるあんどんなども飾られている。
 茶玻瑠(道後湯月町)では、レストランギャラリーを展開。「連子風洞(レンヂフード)」と題し、オープンキッチンの上に、山口さんがデザインした木製のレンジフードが設けられた。