愛媛県レッドデータブック(RDB)で絶滅危惧1A類に指定されている植物ウンランを地域で大切に育てようと、今治市の富田小学校の児童が27日、同市東村1丁目の織田が浜で苗約450株を植え付けた。
 ウンランは海岸の砂地に生えるゴマノハグサ科の多年草。夏から秋にかけ、中央部が黄色で周囲が白いランに似た花を付ける。県内では絶滅種に指定されていたが、2006年に織田が浜で自生を確認。09年には織田が浜が県の条例で採取などを禁じた保護区となった。
 27日は、総合的な学習で織田が浜の自然などを調べている富田小の4年生約100人が苗の移植を体験。職員らから説明を受けた後、センターで育てた苗を丁寧に植えた。