日本尊厳死協会四国支部・愛媛は7日、松山市三番町6丁目のコムズで講演会を開いた。同支部顧問で前知事の加戸守行氏が講師を務め、終末期の医療について意思表示する「リビングウイル(事前指示書)」の意義や必要性を訴えた。
約50人が参加。加戸氏は、住み慣れた家で好きなものを食べるなどして最期を迎えた親族や知人のエピソードに触れ、「本人が一番、何を望むのかを考えることが大切」と強調した。
高齢化により国の医療費が膨らみ続けている面からもリビングウイルの意義を指摘し、「自分が選択して安らかな死を迎える。それが自分の命を子孫につなぐことになる」と締めくくった。