愛媛県大洲市沖合の伊予灘に浮かぶ青島で13日夜、県無形民俗文化財「青島の盆踊り」が開かれた。住民16人の島は高齢化が進んでおり、担い手不足で昨夏は開催が見送られたが、今年は対岸の長浜地区住民が参加して、開催を復活させた。
 盆踊りは、その年に亡くなった人の霊を慰める「亡者踊り」と魚の供養をする「大漁踊り」の二つ。江戸時代、無人島だった青島に現在の兵庫県赤穂市から一族が移住してきた経緯があり、亡者踊りは赤穂四十七士の装束を着込んで舞う。
 住民と帰省客が協力して催していたものの、近年は開催が厳しく、昨年から対岸の長浜自治会の地域振興部有志が踊りを練習。この日は17人が駆け付け、島民・帰省客4人と亡者踊りを踊った。