愛媛県松山市の電力小売業「坊っちゃん電力」(木村賢太社長)は9日、電力の小売りが全面自由化される来年4月、家庭向けの低圧電力の販売を始めるとの事業計画を発表した。県内の工場などから余剰電力を調達し「電力の地産地消を目指したい」としている。
 太陽光発電システムの開発や販売を手掛けるデンカシンキ(松山市)の子会社で5月に設立。東日本大震災後、全国的に新電力会社が増加し10月末現在、778社(県内9社)。
 坊っちゃん電力によると電力は、県内の工場の自家発電や太陽光発電所、電力の卸売市場から調達する。四国電力とバックアップ契約を締結するため停電などの心配はなく、電気料金は最大20%安価。来年1月には経済産業省資源エネルギー庁に小売り電気事業者の登録を行う予定だ。