愛媛県松山市で収集された家庭ごみから放射性物質ラジウム226が検出された問題で、市は20日、放射線源の金属容器が見つかった金物ごみの塊や、運搬車両の荷台に表面汚染がなかったとする専門業者の報告書を公開した。市は同日、調査結果を原子力規制委員会へ報告、警察などと相談しながら処理方法の検討や排出元の特定を進める。
 報告書によると、核種はラジウム226で、線源表面の放射線量は毎時410マイクロシーベルト。現在、容器を保管している倉庫の表面線量は毎時0.06~0.10マイクロシーベルトで、市は「自然界から浴びる線量と変わらず、ただちに人体に影響はない」としている。